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2013GW 岩手へ  [日常のあれこれ]

四国から帰ってきた翌日の5月1日。
カミサンと東北は岩手へ行って来ました。 今回は車です。(^^ゞ

昨年のGWに初めて被災地の宮城県石巻へ行きました。
豪雨の中でしたが、津波に流された石巻の現状と一向に進まない復興にやるせない思いを持ったことを覚えております。

今年のGWは昨年に行けなかった岩手へ
どうせ行くなら平泉に泊まって、国宝「中尊寺金色堂」をじっくり見よう。
やはりカミサンが支援物資を送っていた岩手の人にも会えれば良いなと出掛けました。

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中尊寺金色堂です。
前日までの疲れも多少ありましたが、今回は車ですから大丈夫。
それでも出発は10時頃でした。
一路岩手へ向います。

天気はいまいちで時折雨が降ったりやんだり。
それでも、晴れ間が覗くことも暫しあったりでした。

東北はGW辺りが桜の季節なんですね。
でも、今年の桜はもう既に終わりに近いようです。

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今日の宿泊は国民宿舎サンホテル衣川荘 

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平泉前沢ICから直ぐの宿でした。 それに中尊寺までも1㌔程しかありません。
それに公営国民宿舎で安いんですね。 一人8,000程です。
設備は多少古いんですが、大きな宿で部屋も広々としています。
それにお風呂も大きくて十分満足できる宿でした。

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宿の前にお城のような建物があるんですね。
調べて見ると衣川懐徳館という資料館です。
昭和45年の岩手国体の時に建てられたようですが、普段は鍵がかかっていて衣川荘の人に申し出れば見せて貰えるとか。 あまり活用されていないようですね。



翌日、朝食後8時には中尊寺へ。
連休中ですから相当の混雑になるはずですが、まだ朝早いこの時間ですとそれ程の混雑ではありません。
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月見坂を登って中尊寺へ。

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中尊寺も有名なんですが、やはり国宝の金色堂の方に目が行ってしまいます。
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中は勿論撮影禁止。
光り輝く国宝を充分に堪能しました。(^^ゞ

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「夏草や兵どもが夢の跡」

[句解釈]  人気のないところに、今はただ夏草だけが生い茂るばかりだが、ここは、かつて義経主従や藤原一族の者たちが功名・栄華を夢見たところである。知るや知らずやこの夏草を眺めていると、すべてが一炊の夢と消えた哀れさに心が誘われる。

「五月雨の降のこしてや光堂」

[句解釈] あたりの建物が、雨風で朽ちていく中で、光堂だけが昔のままに輝いている。まるで、光堂にだけは、五月雨も降り残しているようなことではないか。

(おくのほそみち文学館から)

芭蕉の句として有名ですね。

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この頃になって青空も見えるようになって来ました。


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その後の軌跡です。


最初に目指したのは大船渡市越喜来(おきらい)地区。
ここにカミサンが支援物資を送っていた人が居ます。
理容店をしていましたが、自宅も店も津波に流されてしまいました。
ご主人も亡くなったそうです。

でも、仮設商店会の建物で理容店を再開しました。それに自宅も新しく建てられたとか。
東日本大震災から二年経ちますが、徐々に自分たちの生活を取り戻しつつあるようです。

お店に飾れる鉢植えの花を買ってお店にお邪魔しました。
突然の訪問でしたが、快く迎えていただきました。
帰りには海産物のお土産まで。 ありがとうございました。 (^^ゞ 

その後、海沿いを走ります。
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まだまだあちらこちらに津波の爪あとが残っています。


大船渡市から陸前高田市へ。
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有名になった「奇跡の一本松」 高さは27メートルあるそうです。
7万本もあった名勝「高田松原」が津波で壊滅的な被害を受けながらも奇跡的に残った松と言われています。
その姿は、市民に勇気を与え、復興のシンボルともされたようですが、この松の修復・保存に一億五千万円をかける事にいろいろ議論されているようです。


そして、気仙沼から南三陸町へ。
ここには、鉄骨だけの無残な姿を今でも残す防災対策庁舎があります。
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防災対策庁舎という文字がしっかり残っていて虚しさを感じます。

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この太い鉄骨が折れ曲がってしまうほどの津波の威力。 自然の恐ろしさを思わないわけには行きません。


更に南下して石巻市へ。
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児童約70名が亡くなった大川小学校です。
海岸から3km程度内陸にあり、津波は来ないとされて避難所に指定されていたそうです。

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学校の裏山へ避難していれば多くの命が助かったかもしれません。
今は、児童の声もなく静まり返っています。


今もなお、津波の爪あとが残る被災地を巡ってきました。

亡くなった人は戻ることはないし、復興もそれ程進んでいるとは思えません。

でも、多くのトラックが走り回っています。瓦礫の山を見ることは余りありません。
やはり少しずつですが、復興に向けて前進しています。 それは間違いないことでしょう。




その後、会津の実家へ帰省 4日には東京に戻って来ました。
西へ北へと走り回った今年のGWでした。

残りの二日間はゆっくりと自宅で静養します。(^^ゞ

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コメント 10

いちご

中尊寺に行かれたのですね。
昨年私も行きましたが、同じような写真があります。芭蕉の句も(笑)。
参考まで。
http://cats-and-photos.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/3-7928.html

9枚目の写真がいいですね。
それにしても、防災対策庁舎がすっぽりかぶるほどの津波とは、凄いものです。
by いちご (2013-05-11 12:44) 

ボティー

こんにちは。
自分も今回、防災対策庁舎によりました。
記事はまだですが(汗)

遠い場所のことでもない、過去のことでもない、現在のことをちゃんと見てこようと思って。
by ボティー (2013-05-11 16:09) 

motorbike

いちごさん こんにちは コメントをありがとうございます

>中尊寺に行かれたのですね。
>昨年私も行きましたが、同じような写真があります。芭蕉の句も(笑)。
そうでしたね。 同じような写真がありますけれども・・・・。
でも、さすがにいちごさんの写真とは別物ですよ。(^^ゞ

>9枚目の写真がいいですね。
ありがとうございます。
どこにピントを持ってくるかは面白くて難しいですね。
ボケた部分が全体を物語る写真もあるように思います。

>それにしても、防災対策庁舎がすっぽりかぶるほどの津波とは、凄いものです。
そうですね。 本当に恐ろしいですね。
誰もこの場所がこんな姿になるなんて思って居なくて被害に会われた人が殆どでしょうね。




by motorbike (2013-05-11 19:20) 

らくじん

お疲れ様でした。
私の今年のGWは家での静養になりました。ほんとうは剣山S林道を全走破したかったのですが、あいにく崩落だらけで通行止め区間が沢山あったようですので、ちょうど良かったかもしれません。
さて、東北はまだ爪あとが残り無残な状態が続きますね。それでも季節は移ろい、桜も咲き美しい風景を作りますね。私も東北へ旅行したいです、中尊寺へは随分昔に一度行ったきりになっております。
by らくじん (2013-05-11 19:23) 

motorbike

ボティーさん こんにちは お久しぶりです

>自分も今回、防災対策庁舎によりました。
>記事はまだですが(汗)
そう言えば東北をキャンプツーすると聞いていました。
同じような時期に行っていたんですね。

>遠い場所のことでもない、過去のことでもない、現在のことをちゃんと見てこようと思って
大事なことですよね。

テレビや新聞での記事だけで感じることと実際に見て感じることは違いますよね。
それで何が出来るのかと言われれば、そう大差ないかもしれませんが、自分で実際に見て感じて思うことは大事な復興の助けになると感じています。

バーチャルじゃなくてリアルな事実を目の当たりにして考える。重要なことです。
by motorbike (2013-05-11 19:29) 

motorbike

らくじんさん こんにちは いつもコメントをありがとうございます

>私の今年のGWは家での静養になりました。ほんとうは剣山S林道を全走破したかったのですが、あいにく崩落だらけで通行止め区間が沢山あったようですので、ちょうど良かったかもしれません。

らくじんさんの地元徳島も今回少しですが走りました。
勿論今回は大型バイクでのツーでしたので、駆け足の観光ツーとなりましたが、オフロオードバイクで四国の林道を走ってみたいですね。

>さて、東北はまだ爪あとが残り無残な状態が続きますね。それでも季節は移ろい、桜も咲き美しい風景を作りますね。私も東北へ旅行したいです、中尊寺へは随分昔に一度行ったきりになっております。

まさに二年経ってもこれか、と言う感じがします。
二年経てば元通りなんてないですからね。徐々に復興していくものだと思っています。
それでも桜は咲き、季節は巡ってくる。 そんな感じですね。

by motorbike (2013-05-11 19:40) 

イズラー

中尊寺は世界遺産登録の少し前に行きました。
秋の行楽シーズンで、たくさんの人でした。
by イズラー (2013-05-12 05:25) 

motorbike

イズラー さん こんにちは

>中尊寺は世界遺産登録の少し前に行きました。
>秋の行楽シーズンで、たくさんの人でした。
行楽シーズンに行けば当然のごとく混雑でゆっくり見れないんですが、時間帯を外せばそうでもないですね。
ベタな感じですが意外と楽しめました。
毛越寺も行ってませんしね、また再来したいです。(^^ゞ
by motorbike (2013-05-12 20:05) 

utunosamu

こんばんは。
私がブログを始めた年の夏に、牡鹿半島から松島にかけてツーリングをしました。
当時その周辺も走ったんですよね。
変わり果てた風景です。
今年はそちらも走ってみたいと思っています。
by utunosamu (2013-05-12 20:56) 

motorbike

utunosamu さん こんにちは コメントをありがとうございます

>私がブログを始めた年の夏に、牡鹿半島から松島にかけてツーリングをしました。
>当時その周辺も走ったんですよね。変わり果てた風景です。
そうですか。 私は震災前の状況を知りませんが、きっと風光明媚でどこを見ても綺麗な海岸が広がっていたことでしょうね。
悪い夢をみているような思いかもしれませんね。

>今年はそちらも走ってみたいと思っています。
震災から二年経って地元の人が望むのはどんどん東北に来て地元のものを買って消費してくれることだと思います。
支援の次に必要なのはそんな事かと思います。
by motorbike (2013-05-13 20:58) 

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